順調すぎる事への不安

人生が順調すぎて不安になることがある。

 

こんなこというと、順調でいいじゃん、って、言われるかもしれない。

私は平和な中流家庭に生まれて、すごく健康で、少なくとも高校までの勉強は苦手ではなくて、今はそこそこの大学に、とくに苦学生というわけでもない環境で通っている。

今まで高校受験と大学受験を経験してきた。どちらも一発で、受験当時第一志望ということにしていたところに受かった。大学に入ってからも、なんだかんだ引きこもりの危機を感じながらも留年はしないで来ている……というか、うちの学科はよっぽどのことがなきゃ留年はしない。

 

多分すごく恵まれているんだと思う。私の周囲には、家庭に複雑な事情を抱えているひとも、健康に問題を抱えて苦しんでいるひとも何人かいる。そういうことを考えると、私の時々すごく引きこもりたくなるけど結局引きこもらない性質は、ただの甘えなのかなと思う。

 

でも今、私は今まで大きくコケないで来てしまったことがものすごく怖くて、不安になってしまうことが増えた。

現在、私は就職活動と卒業論文を書いている。正直どちらも進捗は芳しくなく、もしかしたら生まれて初めて、人生がストレートでいかないかもしれない、という予感を覚え始めた。

 

それ自体もちろん不安なんだけど、それ以上に、ここでコケることで安心しそうになっている自分がいる。

今まで怖いくらい順調にきてしまった。私はよく、真面目だねとか、気が利くねとか、言われる。でも本当はそうじゃないと自分では思っていて、私はどうしようもなく怠け者で、性格が悪くて、社会生活にあまり向いていない性質だという自己認識だ。

それでも真面目で気が利くヤツに見えて、人生が順調に来てしまっているのは、どうやら私のハッタリとその場しのぎがうますぎるのではないか、というのがここ最近の気づき。

 

外面の私は嘘だらけなのに、なぜかみんな嘘を見抜いてくれないの。本当は真面目でも何でも無いのに、不真面目にやって怒られる方が総合的に面倒だなって思うから真面目に見える方を選んでいるだけなのに、みんなそれを見て「真面目だね」っていうの。

 

勉強だってそう。ほとんど試験の付け焼き刃。たまたま一夜漬けがうまいので、試験ではそこそこの点が取れるんですけど、本当はなんにもわかってないの。良い点数を取っていた方が、補習とか食らわないですんで楽だから、とりあえず点数だけはよく見せとこう、っていう魂胆。

 

そんなこんなの嘘やハッタリや付け焼き刃で、なぜか今までそうそう怒られずに、なんとなくここまで順調に流されてきてしまった。

 

正直、いつ化けの皮が剥がれるんだろうって怖いんです。

 

自分から化けの皮を剥がすのはもっと怖くて出来ない。剥がしてしまった方が楽なんじゃないかって思うけど、怖くて無理です。

 

だからそろそろ、誰かにここいらで化けの皮を剥いでほしいと思っているのかなって、思います。

 

ここで失敗しとかないと、もっとリカバリが聞かないことになってしまいそう。

ああもう今すぐ就職活動も卒業論文執筆も投げ捨ててしまいたい。